防災でテントが活躍する2つの理由と防災用テントの選び方

   


「防災でテントが必要と聞いたけど、どうしてなのかわからない」「防災用にテントを買いたいけど何を重視すればよいかわからない」と悩んでいませんか。

そんな方のためにこの記事では防災でテントがどのように役立つか、テントを選ぶ際に気を付けるポイントについて解説します。

この記事を読めば、防災に最適なテントを選べるようになるので、ぜひ参考にしてください。

防災としてテントが役立つ2つの理由


防災としてテントが役立つ理由としては大きく「プライベートの空間を確保できる」「エコノミークラス症候群になるリスクが少ない」という2つの点があります。

順を追って、詳しく解説します。

プライベートの空間を確保できる

災害時には、避難先として指定される体育館や公民館にはその地域に住む人々が一挙に集まります。

各スペースを区切るものが段ボールやタオル、ブルーシートといったあまり安心感のないものであることがほとんどで、プライベートな空間を確保することは難しいです。

たくさんの人が寝泊りする避難場所では人の目線が気になり、そういったプライベートのなさがストレスの原因になる場合があります。

そこで役立つのがテントです。テントがあることでプライベートな空間を確保することができ、ある程度はリラックスすることが可能になります。

それに加え、服を着替えるときや体を拭くときも、視線をテントで遮ることができるため周りの目線を気にしないですみます。

人からの目線を遮ることができ、プライベートな空間を確保することが可能なテントは防災において活躍すると言えるでしょう。

※避難所の中に持ち込むことができる用品は、その混み具合によって変わってきます。

そのため、基本的にテントは避難所の中ではなく野外で設営すると良いでしょう。

エコノミークラス症候群のリスクが少ない

前述したように災害時には、たくさんの人が体育館や公民館といった避難先に集まります。

そのため、1人1人が使えるスペースは決して広くありません。

せまいスペースで長期間じっとすることになる避難所や車中泊避難は、エコノミークラス症候群になる可能性が高くなります。

エコノミークラス症候群とは、長時間同じ姿勢でいることで血流が悪くなり血栓という血の塊が血管内にでき、呼吸困難や胸痛、失神などを引き起こす病気です。最悪の場合には死に至ります。

実際に、2016年に発生した熊本地震の際には51人が入院を必要とするほど深刻なエコノミークラス症候群を発症し、そのうち5人が重症で1人は亡くなりました。

このような事態も、テントを設営すれば予防することができます。

エコノミークラス症候群になるリスクを軽減するという点からも、テントは防災において役に立つと言えます。

防災用品として使えるテントの基礎知識


次にテントの壁の種類や、代表的なテント5タイプ、テントの素材について解説します。

テントの壁には2種類ある

テントの壁には主にシングルウォールテントとダブルウォールテントの2つがあります。それぞれの特徴は以下のとおりです。

【シングルウォールテント】
シングルウォールテントとは名前の通り、一枚の生地でできたテントです。

メリットとしては軽量で持ち運びやすいことと、構造がシンプルであるため簡単に組み立てることができるという2点があります。

デメリットとしては、耐久性があまり高くないことと、テント内が蒸れやすいことがあげられます。

そのため、一時的な避難や着替え場所としては適していますが、長期の宿泊には不適切であると言えるでしょう。

【ダブルウォールテント】
ダブルウォールテントとはベースとなるインナーテントとその上に被せる防水処理をされたフライシートとの2つのパーツによって構成されるテントのことを言います。

ダブルウォールテントには、結露がフライシート内に発生するため結露がテント内には発生しにくく、耐久性が高いというメリットがあります。

そのため、長期の宿泊に適したテントであると言えるでしょう。

一方で、パーツが複数あるため設営に手間がかかったり、かさばって持ち運びに不便であるというデメリットがあります。

代表的な5タイプのテント

代表的なテントの形式の5種類であるドームテント、ワンタッチテント、ツールームテント、ワンポールテント、ロッジ型テントについて解説します。

【ドームテント】
ドームテントは軽量さと収納時のコンパクトさが特徴のテントで、様々なサイズの製品が生産されています。

それゆえ、アウトドア慣れしていない人でも使いやすく、防災用のテントとしてはベターな選択肢であると言えます。

【ワンタッチテント】
ワンタッチテントとはその名の通り、袋から取り出して広げるだけで設営できるテントです。

簡単に誰でも設営できるテントであるため、非常時に使いやすいテントだと言えます。

【ツールームテント】
ツールームテントとは、ドームテントにリビングスペースがついたテントで、ロッジドームテントも呼ばれます。主にキャンプなどで重宝されるテントです。
【ワンポールテント】
ワンポールテントとは、1本のポールがテントを支える円錐型のテントのことです。

見た目のスマートさから人気があります。

【ロッジ型テント】
ロッジ型テントとは、テント内の居住スペースがかなり広く作られたテントのことです。

そのサイズゆえに、設営や解体には他のテントよりも多くの手間と時間がかかります。

軽量かつコンパクトなドームテントと、袋から出すだけで設営することができるワンタッチテントが、アウトドア慣れしていない人でも扱いやすく、防災用のテントとして適していると言えます。

テントの主な4つの素材

素材に何が使われているかでテントの性質は大きく変化します。

ここでは、テントの素材とその特徴について解説します。

【ポリエステル】
最もスタンダードなテントの素材です。吸水性が低いため乾きやすく、安価なのでコストパフォーマンスが高いですが、燃えやすいというデメリットがあります。
【ナイロン】
軽くて柔軟性もある、火にも強い素材です。一方で、値段は他の素材のテントよりも高くなるというデメリットがあります。
【コットン】
通気性がよいため結露しにくく、火にも強い素材です。化学繊維にはないナチュラルな風合いがあります。

ただ、吸湿性が高いため、雨水などの水分を吸うと重くなってしまうというデメリットがあります。

【ポリコットン】
ポリエステルとコットンをミックスした素材です。ミックスの割合によって特徴も変化します。

コットンのナチュラルな趣と、コットンの軽量さや通気性とをいいとこどりした素材ですが、その一方で耐水性は低いです。

上手に防災用テントを選ぶための3つの鉄則


防災用のテント選びで失敗しないための2つのコツである「テントの大きさの確認」と「設営のしやすさ」について解説します。

テントの大きさを確認する

テントを選ぶ際にはテントの大きさを確認することが大切です。

例えば、4人家族で避難するのに、テントが2人用だったとしたら問題になるでしょう。あぶれた2人は外で寝ることになってしまいます。

そういった事態に陥らないためにも、事前に「何人くらいで避難するのか」を計算して、用意するテントの大きさを決めることが重要です。

多くのテントは「何人で使うものなのか」が設定されており、「〇人用」と表記されています。

ここで注意しなくてはいけないのは、そこで提示されている人数はあくまでも「最大」収容人数だということです。

スペースに余裕が欲しければ、想定される避難人数を考慮して、少し大き目のテントを選んだほうが望ましいでしょう。

設営のしやすさで決める

「設営のしやすさ」はテントを選ぶ際の重要な決め手になります。慣れていない人にとって、テントの設営は決して簡単ではありません。

緊急時に、テントの設営に時間や労力を奪われることは極力避けたいところです。そのため、防災用に選ぶテントとしては設営のしやすいテントを選んでください。

避難時に行動することが想定される人の中に、アウトドア慣れした人がいないのであれば、設営にコツがいるものは避けたほうがいいでしょう。

例えば、軽量かつコンパクトで扱いやすいドームテントや袋から取り出すだけで設営できるワンタッチテントなどは、防災用に選ぶテントとして適しているものと言えます。

持ち運びのしやすさで選ぶ

避難時を考えて、なるべく軽量で持ち運びしやすいテントを選びましょう。テントは大きくなればなるほど重量が増していきます。

スペースの余裕と持ち運びのしやすさを考慮すると、使用人数+1人の大きさがある軽量でコンパクトなドームテントを選んでおけば間違いありません。

まとめ

以上、防災でテントが活躍する2つの理由と防災用テントの選び方について解説しました。最後にもう一度、おさらいすると本記事の重要なポイントには次の3点があげられます。

  • テントを使えばエコノミークラス症候群を予防できる
  • ドームテントとワンタッチテントが防災用のテントとして使いやすい
  • 荷物などスペースに余裕が欲しいなら想定する避難人数よりも大きいテントを選ぶ

この記事を参考にして、防災に最適なテントを選びましょう。

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